皆様、こんにちは。
派遣コーディネーターの江口です。
本日は美容業界に関係がある様な、無いような?
でも知っておいて損はないだろう、と言うテーマで行こうと思います!!
今回のテーマは
“カラーの流行ってどうやって決めているの??”
です。
毎年、「トレンドカラー」が発表されますよね。複数のファッション雑誌などで「今の流行色はコレ!」と取り上げられ、その色を使ったコーディネートの特集が組まれたり、また、Webサイトではトレンドカラーを取り入れたWebサイトも増えたりします。
このようにトレンドカラーはとても影響力があり、毎年変わります。では、どのようにしてその年のトレンドカラーが決められているのかはご存知でしょうか?
その年のトレンドカラーは、実は2年も前から「インターカラー(国際流行色委員会)」という、世界16カ国が参加している国際組織によって話し合い、方向性が決まっているのです。その会議では特定の一色が決まるわけではなく、次世代に共感できるカラーの世界観や、素材の質感や配色のポイントなどが提案されます。
ちなみにこの委員会は日本、フランス、スイスは発起国となっており、1963年に発足しました。
インターカラーで提案された内容はその後どうなるか??
大体シーズンの1年半位前に国内のカラートレンドを選定する組織「日本流行色協会(JAFCA)」にて、国内市場向けのトレンドが話し合われます。
この時に、流行色、つまりトレンドカラーが決定するのです。そしてそのトレンドカラーを元にアパレルメーカーが商品企画を行い始め、実シーズンには似た傾向の色や素材、配色などが流行するといった仕組みになっています。
もう少し、詳しくお話すると、
第1段階のインターカラーの選定色を受けて、欧米各国のトレンド情報会社が、カラーの他、素材、シルエットなど総合的なファッショントレンドを予測し情報を発信していきます
トレンド発信企業は、「スタイリング・オフィス」とも呼ばれ、
それぞれ独自の「トレンドブック」なるものを発刊しています
「トレンドブック」とは、カラー、素材、プリント、スタイリングなど何種類にも分かれていて、お値段もかなり高額です。
「スタイリング・オフィス」は、
ファッションの都・パリにオフィスを構えているところが多いようです。
この時期、欧米の(主にパリ)トレンド情報会社から発信される
トレンド情報を参考に、デザイナーは「デザイン」をテキスタイルメーカーやヤーンメーカー(一般的に織物のパターンや糸などのメーカー)は「素材」を開発していくのです。
素材の展示会開催による、素材の方向付けです。
実売期の約1年半~1年前、まず「ヤーン展」、つまり糸の展示会が開催されます。
ここから、トレンドカラーを意識した、アパレルの根本原料である「ヤーン」が決まってくるわけです。
その後、服地の展示会である、テキスタイル展が行われます。
これにより、テキスタイルのトレンドが決定づけられるわけです
ヤーン展、テキスタイル展を基に、実売期の約半年前から開催されるのが、
パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、東京、
マドリードで開催される、「デザイナーコレクション」です
いわゆる、「パリコレ」や「ミラノコレクション」などと言ったイベントですね。
この頃になると、一般の人たちに向けての、ファッショントレンド情報が、発信されるようになってきます
また、同時に各アパレルメーカーの展示会も順次スタートしていく時期となります。
国内の一般ファッション誌からもトレンド情報が発信されるようになり、徐々に次のトレンドが浸透していくようになります
もう、お分かり頂けたと思いますが、なぜこんなに早くトレンドカラーが決まるかというと、アパレルメーカーが服を創るために、企画から出来上がるまでには多くの時間がかかるからです。
既製服が店頭に並ぶまでにはデザインの企画から服の生地の原材料の手配、サンプル作成、生産計画・販促計画の決定、ファッションショーや展示会など多くの工程を経ることになりますね。
そのため、2年前からカラートレンドを決め、動いていかなければ、間に合わないとうことです。
ファッションや流行に精通していないといけない美容師さんにとって、知っておいて損はないと思います。
たんに流行色といっても、物凄く多くの人達が関わって2年の歳月がかかり、私たちに発表されるというものです。
アパレルの方は皆さん知っていらっしゃると思いますが、皆さんはいかがでしょう?
少し、流行に詳しくなりましたでしょうか。
また、次回、機会があれば知っておいて損はない美容の知識をお伝えしますね。