こんにちは、再び、コーディネーターの江口です。
今回も引き続き、神対応、神サービスについてご紹介させて頂こうと思います。
最初の神サービスは、中々考えられているおもてなしをご紹介します。
料亭
ビールを頼んだら、ビール瓶の受け皿に、松の葉が2本入っていました。普通のコースターではなく「受け皿」にビール瓶を置くのです。
でも、なぜか松の葉が入っています。これは何を意味しているのでしょうか?
よく冷えたビール瓶そのままテーブルに置いておくと、表面に水滴が浮かんできます。下に何も敷かないと、したたり落ちる水滴で、テーブルが濡れてしまいます。それを避けるためにあるのが、瓶を置くコースターや受け皿です。
とはいえ、水滴が受け皿やコースターにたまり、瓶の底がくっついてしまうことがあります。ビールを注ごうとする途中で受け皿が落ちて、テーブルにぶつかって大きな音をたてたり、料理の上に落っこちてしまったりすることもあります。
「この松の葉は、瓶がくっつかないようにするためですか?」
理由を知りたくなって、お店の人に聞いてみました。
「はい、そうです。それと、もう1つ理由があるんです」
女将さん曰く、
「松の葉は必ず2本入れるようにしていて、あなたを私は松(待っ)ていました、という意味を込めているんです」
すてきな心遣いです。ちょっと前に流行った“おもてなし“というものですね。
気が利いているプラス、ウィットに富んでいます。
素敵な神サービスではないでしょうか。
また、こんなケースも
「デパートの化粧室での事。髪の毛や水滴で汚れた洗面台。横では綺麗なお姉さんがお化粧直しをしていた。するとそのお姉さんは、自分が使用した洗面台と隣の汚れた洗面台を紙ナプキンで拭いて綺麗にして出て行った。その自然な行為に心を打たれ、自分も真似している」
「激混みのファストフードのハンバーガー屋で、ナゲットソースの種類が違ったと大声でわめいていた男性客に、商品を受け取ったばかりの別の男性が『では僕のソースと交換しましょう。これで問題ないですね』と微笑んだ。周囲から拍手が起こり、わめいていた男性は決まりが悪そうに帰っていきました」
こちらの2点はお店側からお客様への神対応ではなく、お客様同士の神対応です。
凄く気持ちが良い行為で、伝染しそうです。
神対応や神サービスというものに定型はないと思います。
人がどうしたら喜ぶだろう、とか、その人になりきって考える事が出来る人が考え付く対応なのではないでしょうか。
もしかするとビジネス的に考え付くという感覚ではなく、喜んでもらえる顔が見たい、とか、ささいな気持ちなのかもしれないです。
他人の痛みを感じること、人の喜ぶ事をしたいと考える事、人生で色々な経験をしていることを他人の為に使う事が神対応、神サービスに繋がるのではないかと私は考えます。
美容師さんがお客さんに対する
私たちが美容師さんに対する
相手を想い、形にしていくことが自然と出てくるようになれば、
それはきっと、周りからは神対応・神サービスになるのではないかと
考えます。
あくまで、私の個人的な解釈を含んでおりますが、
これを見た方が、今日から周りの人達に小さな神対応をしようと
思ってくれたら嬉しいです。