美容師派遣に登録してみた22歳アシスタント高志くんの物語 Vol.2

 

 

 

あれから1ヶ月。

悶々とした気持ちのまま日々が過ぎていた。

 

 

お店を辞めよう。

一人暮らしの部屋に帰り天井を見つめる。

 

美容の仕事が嫌になったわけじゃない。

店長も先輩もみんなよくしてくれる。

 

一方で、そんな環境につい甘えてしまう自分に気がついた。

 

 

同期とも切磋琢磨して頑張っていけるはずだった。

いまでは、どうしても同期と自分を比べてしまう。

 

落ち着いてやればできるはずなのに、同期の目を意識してしまう。

いまのままでは空回りするばかりだ。

 

環境を変えればきっとうまくやれる。

逃げるわけじゃない。

これは前向きな退職なんだ。

 

翌日。

店長にありのままの気持ちを話した。

 

「応援するよ」

 

店長の声はどこまでもやさしかった。

 

 

久しぶりに実家に電話する。

退職したことを伝えると、母親が矢継ぎ早に詰問してきた。

 

「これからどうするのよ。せっかく社会保険も完備のところに就職できたのに・・・

一人暮らしまで始めて家賃はどうするの?次の就職先はいつ決まるの?」

 

 

一気に気持ちが暗くなった。

曖昧に言葉を濁したまま電話を切る。

 

こうなったら実家に帰るわけにはいかない。

スマートフォンで美容室の求人情報を検索する。

 

ベッドに寝ころんで画面をスクロールしていると耳慣れない言葉が目に付いた。

 

 

美容師の派遣、アルバイト、求人情報

http://www.qj-casting.jp/

 

 

美容師の派遣てなんだ??

 

 

サイトを開いてみる。

いまの僕にぴったりの文言に引きつけられた。

 

 

《こんな方にオススメ》

美容師さんであれば、どなたでもOK!

ご都合に合わせて様々なシーンでご利用可能です。

 

 

本当かな?

怪しい会社とかじゃないよな??

 

登録フォームを開いてしばし考える。

もし変な会社だったら面倒だし、とりあえず電話で聞いてみるか・・・

 

 

《派遣のご相談またはスタッフ登録はこちら》と書かれた番号をプッシュする。

 

0120、975、832・・・っと。

 

 

プルルルル プルルルル フリーダイアルでおつなぎいたします・・・

 

機械アナウンスの音声が流れる。

続いて受話器ごしに元気な声が響いてきた。

 

「お電話ありがとうございます!いつも美容師さんの味方です。

株式会社セイファート岩口でございます」

 

 

いつも美容師さんの味方?!

まじか??

 

 

あ、あのぉ・・・

派遣で働くってどんな感じなのか聞いてもいいですか?

 

 

 

続く・・・

 

 

この物語はフィクションです。

高志くんに実在のモデルはいません。

 

が!

株式会社セイファート QJキャスティングは実在しています。

私たちはいつも美容師さんの味方でありたいと思っています。

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