
渋谷の片隅にひっそりと佇む 、一軒のスナック。ここには不思議と悩みを抱えた美容師が集まります。悩みもグチも、時には恋愛相談も。スナックのママにあなたのお悩みをお聞かせください。今夜は3回目です。
【30歳女性 常連のエミちゃん編】
■産休ってそもそも何?
条件にもよるけど、産休というのは労働基準法で定められている“権利”であり、
産前(予定日より6週間)、産後(分娩日の翌日より8週間)の休業期間のこと。
そんなこと言ったって『美容師として早く復帰しなきゃ!』って思っているあなた!気持ちはわかるけど、産後直後の身体は、と~っても大切にしなくてはいけないのよ。
だから労働基準法では最低でも産後6週間は休んでくださいって決まっているの。
■美容師が産休って取れるの??
まず産休が取得できる・できないは、社会保険の加入がされているかどうかということが重要なの。
美容業界、まだまだ社会保険完備のサロンが少ないけれど、エミちゃんのように、ゆくゆく出産する可能性があるなら社会保険完備は絶対必須よ!
なぜなら加入して1年以上経過していないとこの制度は利用できないの。
そして働き続けたいママには、この産休中の無給分(働けない期間の収入)を補う制度があって健康保険組合や共済組合などから「出産手当金」が支給されるんだから、嬉しいわよね♪
出産手当金は、産休の期間中1日につき「標準報酬日額の3分の2に相当する額」が支給されるの。
標準報酬日額…これは簡単にいえば、産休前に毎月支払われたお給料の3分の2程度が手当金として支払われるということ。
美容師だから産休や手当金が貰えないかも、なんてことは絶対ないから安心してね!
■育休(育児休業)の期間はいつからいつまでなの?
働くママさん美容師にとって、「育児休業」は大切な制度。正式には「育児休業法」という法律で定められた、子供が1歳になるまでは休業することができる、といった制度よ。事情があれば1歳6ヶ月まで延長できるわ。
育児休業を活用して、働くママもステキな子育てライフを楽しまないとね!育児休業は働くママをサポートしてくれる頼もしい制度だから、上手に利用して子育てと仕事を両立させてね。
■ママさん美容師になりたいなら
結婚や出産はとても喜ばしいことだから、それを理由に美容師をあきらめてほしくないわね。最近は子どものために産休や育休をちゃんと使うママも少しずつ増えていっているの。
(参考はコチラ→ 過去ブログ:ママさん美容師の一日)
美容師でも、たとえ他の仕事をしている人でも、こういう制度をちゃんと活用してママになっても安心して働けるといいわよね♪